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ミステリーと宝石

みなさん、最近本を読んでいますか?政城です。
私は高校生くらいまでは学校や地域の図書館によく行っていたのですが、あんまり本とか読まなくなったな……と思いながら、今回は「ミステリーと宝石」について書いてみます。

推理小説に出てくる宝石というと、何となく「有名女優やオペラ歌手などの美女が身に着けている」だとか、
「とある貴族の家に代々伝わっている由緒あるもの」だとか、はたまた「それらを狙う怪盗と名探偵の攻防」だとか……そんなイメージがあります。(価値観が昭和すぎですね。)
そんな感じで、まずは誰もが知っているであろう超有名な二人の作家の作品から、タイトルに“宝石”が付くお話をご紹介します。

◆『マザリンの宝石』

原題:The Adventure of the Mazarin Stone
言わずと知れた『シャーロック・ホームズ』シリーズの作者、アーサー・コナン・ドイルの作品です。
この『マザリンの宝石』もホームズシリーズの一つで、黄色いダイヤモンドが登場します。(ちなみにマザリンとは、17世紀フランスの枢機卿及び摂政を務めたジュール・マザランのこと。)

◆『グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件』


原題:The Jewel Robbery at the Grand Metropolitan
こちらはエルキュール・ポアロやミス・マープルなどの名探偵を生み出した、アガサ・クリスティの作品で、短編集の『ポアロ登場』に収録されています。盗まれた真珠のネックレスの行方と真犯人を、ポアロが見事に解き明かします。

同短編集に収録されている『<西洋の星>盗難事件』(原題:The Adventure of the Western Star)もまた、「西洋の星」「東洋の星」と名付けられた二つのダイヤモンドを巡るお話です。

更に別の短編集の『クリスマス・プディングの冒険』(原題:The Adventure of the Christmas Pudding)というお話にもエジプト王家のルビーが登場します。
宝石と謎と名探偵……なんだかワクワクしますね!

さて、今度は日本の推理作家に目を向けます。近代から現代に至るまで、数多くの作家と作品が世に送り出されてきましたが、やはり日本の推理小説の礎を築いた作家として、江戸川乱歩を外すことはできないでしょう。


◆江戸川乱歩と『宝石』

1946年から1964年まで発行されていた推理小説雑誌、その名も『宝石』は、1957年から江戸川乱歩が編集長を務めていました。(誌名の由来は、創刊者の“「美の秘密と物語性」を持つ宝石は「探偵小説の雰囲気と同じ性質」がある”という考えからだそうです。)出版元であった宝石社が倒産した後は光文社が版権を買い取り、1965年以降にいくつかの姉妹紙を発行し、中でも『小説宝石』は現在でも続く月刊誌となっています。

なお、今回調べていてたまたま知ったのですが、2019年9月、怪人二十面相と明智小五郎が“世界で一番綺麗な宝石”を巡って対決するという、ミュージカル「怪人と探偵」がKAAT神奈川芸術劇場にて上演予定とのことです。興味のある方は観に行かれてはいかがでしょうか。

◆最後に…

私からのオススメは、『謎解きはディナーのあとで2』(東川篤哉)です。
何故いきなり2巻をオススメするのかというと、表紙をご覧いただければ一目瞭然なのですが……
主人公・麗子の背後に描かれた赤と緑の宝石(そして背景の昼と夜)……宝石に詳しい方なら一目で「あの宝石が事件に関わっているな?」と気付いてしまうアレなのですが、『殺意のパーティにようこそ』というお話に表紙の宝石が登場します。
一話完結で、どのお話から読んでも全く問題ない構成になっているので、「1巻しか読んでないよー」という方や「ドラマは見たけど小説は……」という方も、これを機に是非読んでみてください!

また、「宝石といえば、こんな面白い小説があるよ!」という情報をお持ちの方は、Facebookコミュニティの方へ書き込みいただけると有り難いです(^_^)

この記事を書いた人:政城(マサキ)

プロフィール:趣味で何か色々作る人。透明な石が大好物。

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デザインアトリエ カケラ代表 /keisuke
デザインアトリエ カケラ代表 /keisuke
キャンプファイヤーのサイトにてコミュニティをやっています! 毎月1000円で欠けた宝石をみんなの元へ届け再利用の形をひろげる活動です。欠けた宝石に新たな居場所を。