- コラム -

甘水の我流鉱物コラムNo.4

どうも!甘水です。

今回は、「ベリル」について解説します!

まずは概要。ベリルとは、ベリリウムとアルミニウムを含むケイ酸塩鉱物です。
硬度は7.5~8ほど。化学組成はAl₃Be₂Si₆O₁₈です。

ここまで聞いてまたまた「知らんがな(´・ω・`)」と思ったアナタ!甘い!

ベリルという鉱物は色によって様々な名前が付けられ、宝石として人気な鉱物なんです!
こちらが宝石として流通するベリルの名称一覧です↓

一番高価で取引されるのはレッドベリルです。何とあのダイアモンドより高価とも言われているんですよ!しかし、一番希少なベリルは深い青のマシシ。産出量が少ないうえ、日光によってガンガン退色するのでなかなか流通しないのです。実際、マシシに関しては甘水も実物をお目にかかったことがありません。

でも、一番人気はやっぱりエメラルド!なんと数千年前から宝石として愛されている鉱物で、あのクレオパトラも愛したと言われてます。

他にもアクアマリンやヘリオドールなど、ベリルの宝石はとても人気が高く、色々な方に愛されているのです。

しかし、なぜベリルの宝石は人々に愛されているのでしょうか?

実際に見てみましょう↓

これは甘水のコレクションの1つ、水色のベリルのアクアマリンです。
色は薄めですが、涼やかでひんやりとした一品です。
確かに綺麗ですが、これだけじゃあ人々に愛される根拠がわかりにくいですね(てか、ただコレクションを見せたかっただけ)。

では、科学的(?)に解説しましょう!

ベリルが愛される秘訣は、ズバリ屈折率のバランスの良さです!
屈折率とは、光が鉱物の中に入った際、中でその光を反射させる力の強さのことです。
ベリルの屈折率は1.577~1.587です。決して高い数値ではないのですが、この微妙な屈折率の強さが、強すぎずかつ弱すぎない絶妙な輝きを生むのです!
そのため主張しすぎず上品にキラキラと輝き、色が薄いものは透明感が引き立ち、色が強いものは深みが増してエレガントになるのです!

てか、そもそも屈折率の高さの基準ってわからんのだが、というそこの貴方!
次回はこの屈折率についてがっちり解説いたします!
屈折率は宝石の見た目にどのような影響を与えるのか?独自の視点で解説します!

乞うご期待!
では失礼しました♪

この記事を書いた人:甘水 甘 

プロフィール:小説書いたり音楽作ったりしてます。現在、人工的に音声を作ろうと奮闘中。鉱物とウミウシが好き。Twitterにて詳しい活動を告知してます。Twitter:@kanshikironri