- コラム -

甘水の我流鉱物コラムNo.1

皆さま、初めまして。甘水 甘(あまみず かん)です。
普段は事務で働きながら、小説や音楽の活動をしつつ、趣味で鉱物収集をしてます。

私はこのブログで、鉱物収集や宝石収集における自身の心得や鉱物収集で得た知識、さらに鉱物の種類やその特徴を軽いコラム形式で書いて行こうと思います。
あくまでアマチュアの意見や知識なので、もしかしたら違っている点もあるかもしれませんが、その時は遠慮なく質問やご指摘をお願いします。

では早速、今回は「鉱物収集の楽しみ方」について述べていこうと思います。
「鉱物収集」という趣味は、簡単に説明すると「鉱石や宝石を集めること」です。
かなりざっくり言うと「石集め」ですね。
この鉱物収集、実はなかなか奥が深い趣味なのです。その楽しみ方も様々なのですが、楽しみ方のタイプとしては、大きく分けて3タイプあります。

①鉱物の美しさを楽しむタイプ

とにかく鉱物の見た目や美しさにこだわり、鑑賞したり写真を撮ったりして楽しむタイプ。
鉱物の名前や加工方法など、基本的なことは気にするが、性質や背景など細かいところは気にしない方が多い。ルースを使ってアクセサリーを作る方もここにカテゴライズされる。
選ぶ基準は「自分の好み」、鉱物は単純にコレクションとして扱ってるタイプ。

②鉱物の性質や背景を研究するタイプ

属に言う「研究者」的なタイプ。鉱物の性質や特徴、さらにその歴史的な背景なども調べたうえで、「この鉱物はこういう特性があるからこう見える」とか「この鉱物はこういう特徴があるからすげぇ!」といった感じの楽しみ方をする。恐らく鉱物の沼にハマりきっていて、抜け出せないタイプ。当然鉱物の名前や状態、産地や希少性など細かく気にする。
選ぶ基準は「自分が面白いかどうか」見た目に関しては①のタイプ程気にしない。
あと、鉱物や宝石をアクセサリーとして身につけるのに躊躇する方が多い。

③鉱物が持つパワーを得るため集めるタイプ

いわゆるパワーストーンが好きなタイプ。なので気にするのは鉱物の名前ぐらいで、加工方法とか産地とかは気にしない。ひどい場合は天然かどうかさえも気にしない人もいる。
どちらかと言うと鉱物の特徴より、鉱物が持つとされるパワーの種類にこだわるタイプ。
正直甘水個人として、このタイプの人は苦手。

ちなみに、甘水は完全に②のタイプです。
そして、鉱物の売られ方にも3種類あります。

①原石

自然から採ってきてほとんど加工していない状態。自然のままの姿なので、鉱物本来の良さを最大限に味わえるが、ルースと比べて見た目が悪いものも多い。

②ルース

裸石とも言われる。鉱物の美しさを最大限に引き出すため、削って形を整え加工した状態。色や輝き、透明度など、鉱物の魅力がわかりやすいが、自然のままの姿ではないので、鉱物本来の良さと言えるかは微妙。

③パワーストーン

お守りとして持ち歩くのが目的なので、身につけやすいように加工されていることが多い。一番手軽だが、一番加工が施されている。中には着色されている鉱物や、天然でない鉱物を天然と偽って売っていることもある。

この3種類の中で一番初心者にオススメなのは、ズバリ①の原石です。

理由は2つ。1つは単純にルースより安く、パワーストーンより質がいいので、初心者でも入り込みやすいから。もう1つは、ほぼ自然のままの姿をしているので、鉱物本来の特徴や質感を、良い面でも悪い面でも存分に味わえるからです。

鉱物収集を始めるのであれば、まずは色んな種類の鉱物を原石で味わった上で「蛍光鉱物を集めたい!」「ルースにも手を出してみたい!」といった方向性を決めていのが理想だと思います。原石で鉱物の良さを十分知っていれば、どんな形に進むにせよ鉱物の深みにたっぷりと浸ることができますよ!

ただ、「鉱物をアクセサリーの材料として使いたい!」という場合は②のルース、「鉱物のパワーに癒されたい!」という場合は③を選んだ方がいいと思います。原石は加工がしにくいものが多いし、見た目が悪いものも少なくないので。

しかし、鉱物をどのように買えばいいのか、わからない人も多いかと思います。
そこで、甘水は以下の3つの方法をお勧めします!

①近所の鉱物店

天然石を扱うお店では、大体原石を多く扱っているのでオススメです。
「鉱物 店 群馬」とか「鉱物 店 高崎」といったワードをネットで調べれば、その土地周辺の鉱物店が出てきます(「群馬」や「高崎」の所は、任意の地名を入れてください)。
また、宝石店でも稀にアクセサリーにしてないルースを売っているところもあるので、探してみるのもいいかも。ただし、たまに着色した鉱物や、明らかに天然でない鉱物を天然と偽って売っているところもあるので注意。

②宝石店や鉱物店が運営する通販を利用する

これは最近甘水が「いいかもしれない」と思っている方法。店に行かなくても欲しいものが買えるので、とにかく楽!ただ、調子に乗って買いすぎる可能性が高くなる。
甘水はまだ手を出そうとしている段階なので、正直今はあまり語れない。
何かおすすめのサイトが見つかったら、今度コラムとして書きます。

③鉱物即売イベントで買う

これが一番オススメ。
様々な主要都市で開催されている。「鉱物 イベント」で調べればあらかた出てくるので検索してみよう!甘水が言ったことがあるのは、以下の3つ。

1.ミネラルマルシェ

北は宮城、南は沖縄まで様々な都市で開催されている。
規模は少し小さめ。ちなみに甘水は、今年の埼玉ミネラルマルシェの2日目(3月30日)に行こうと画策してる。
URL:https://www.mineralshow.net

2.東京国際ミネラルフェア

通称「新宿ショー」。6月と9月の年2回開催される。わりと原石多め。
結構個性的なマスコットキャラがいて、出てくると一瞬ビビる。
URL:http://tima.co.jp

3.東京ミネラルショー

通称「池袋ショー」。日本で一番有名な鉱物即売イベント。
とにかく会場が広くて、色んなものがそろう。ヤバい
URL:http://www.tokyomineralshow.com

そして、購入するときの注意点が一つ。

できるだけ産地が分かっている物を買いましょう!

これはどの方法で買う場合も同じです!

特に、原石は産地が分かってないと価値が数分の一になってしまいます、こうなるといざ人に譲ろう!となったときに大変困ります。

また、ルースに関しては宝飾的な価値や観賞用としての価値があるので、産地が分からなくても多少は大丈夫ですが、こちらもできるだけ、産地が分からないものを買うのは避けた方が吉です!ただし、ルースの場合は産地から仕入れているのではなく、小売店を仲介して仕入れている場合があるので、産地が分からない場合があります。その場合は「どんなルートで仕入れたんですか?」と聞くのがいいかもしれません。

もし産地が書いていないものがあった場合は、店員さんに聞くなり、商品の問い合わせをするなりして、必ず産地を聞き出しましょう!

ちなみに、このコミュニティの代表であるKeisukeさんの所で欠け宝石などを購入する場合、商品に対して問い合わせをすればきちんと産地を答えてくれます。
流石、Keisukeさん!信用してます!

そして、鉱物の産地や情報は、必ず何かしらの方法で記録しておきましょう!
鉱物の名前や産地が分からなくなってしまうと悲劇です!
方法はなんでもいいので、とにかく記録しましょう!

以上の内容が、甘水の考える鉱物収集の楽しみ方です。
毎回こんな感じで、甘水の我流な考え方も交えながら2週間に1回のペースで何かしら書いていきたいと思います。

最後に次回予告ですが

次回は意外とメジャーな鉱物、コランダムについてつらつらと書いて行こうと思います。

皆さま、ここまでお付き合いありがとうございました。
では、また会いましょう!

この記事を書いた人:甘水 甘 

プロフィール:小説書いたり音楽作ったりしてます。鉱物とウミウシが好き。Twitter:@kanshikironri