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色の世界の宝石たち

色彩検定2級、政城(マサキ)です。(学生時代に取得したっきり活用の機会が皆無だったので、ここぞとばかりに今言いました。)
さて今回は、色の名前についてのお話をしてみようと思います。

◆色の数は無限大

赤、青、黄色、緑、紫、オレンジ……色の名前はたくさんありますが、一体この世界にはどれほどの色の名前があることでしょう。12色セットの絵の具や、500色の色鉛筆などもありますね。
おそらく世界に存在するものや景色の数だけ、そしてそれを表現する言語の数だけ、つまりは無限に色の名前も存在しているのだと思います。

とはいえ、日常的に使われ、多くの人が共通して知っている色の名前というのはある程度限られています。
JISマークでおなじみの日本工業規格(=日本の鉱工業品に関する規格などが定められた日本の国家標準の一つ)では、鉱工業製品の物体色(特に表面色)の色名について、269色が規定されているそうです。
その中で、宝石の色がそのまま色名になったものや、宝石から作られた顔料の色をピックアップしてみます。

◆JIS慣用色名の中の宝石

・ルビーレッド[10RP 4/14]…ルビー(紅玉)
・朱色[6R 5.5/14]…辰砂
・さんご色[2.5R 7/11]…コーラル(珊瑚)
・コーラルレッド[6R 5.5/14]…コーラル(珊瑚)
・こはく色[8YR 5.5/6.5]…アンバー(琥珀)
・エメラルドグリーン[4G 6/8]…エメラルド(翠玉/緑玉)
・マラカイトグリーン[4G 4.5/9]…マラカイト(孔雀石)
・ターコイズブルー[5B 6/8]…ターコイズ(トルコ石)
・ウルトラマリンブルー[7.5PB 3.5/11]…ラピスラズリ(瑠璃)
・パールグレイ[N7]…パール(真珠)
※[]内はマンセル値([色相 明度/彩度]又は無彩色の場合[N 明度])

ちなみに今回調べていて私も初めて知ったのですが、こはく色と似た色味のアンバー[8YR
5.5/6.5]という色は、イタリアのウンブリア州で産出した土由来の顔料(umber)で、琥珀(amber)とは異なる語源とのことです。不思議な偶然ですね。

◆他にも色いろ

JIS慣用色名以外にも、一般に使われている色名にはアメシスト・ガーネット・サファイアブルー・オパールグリーン・ジェードグリーン(翡翠色)・トパーズ・パールホワイト(真珠色)等……名前を聞いただけでどんな色か思い浮かぶようなものがいくつもあります。
宝石がそれだけ昔から人々に愛され、貴重なものとして扱われてきた証拠かもしれません。

ということで、宝石がそのまま色のイメージを担っているという例を挙げてみましたが、実際の宝石はどうでしょうか。

サファイアと言っても黄色や無色など様々ありますし、ガーネットだって赤だけでなく緑だったりもします。
また同じ宝石の種類でも濃い色合いから淡い色合いがあり、一つの石ですら角度によって様々な色彩を見せてくれます。

◆宝石を是非その目で見てみてください

きっとその美しさに驚くと思います。写真で見るより、動画で見るより、絶対に綺麗です。断言できます。

「でも宝石ってお高いんでしょ……」
「どこで何を買ったらいいのか分からないし……」
そんな方にオススメなのが、ズバリ【毎月1,000円で今まで処分されていた欠けた宝石をお送りするサロン】です!(ダイマですね。)
欠けや傷があってもその輝きや美しさは本物ですし、毎月どんな宝石が届くかというワクワク感もあります。


こちらが2019年1月分で送られてきた3石(アイオライト・アメジスト・グリーンクォーツ)です。カットがとても綺麗で、「宝石!」って感じがしますよね。(最小のアイオライトでも5mmあるので、送料無料でこのクォリティは正直すごいと思います。)

百聞は一見に如かず。本物の宝石の色をその目で確かめてみませんか?

この記事を書いた人:政城(マサキ)

プロフィール:趣味で何か色々作る人。透明な石が大好物。