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自己流 宝石の撮影方法

宝石の魅力に取り憑かれ、早五ヶ月。
数々の宝石と出会い、こうして楽しい日々を送れているのは
他でもないカケラさんのおかげです。本当にありがとうございます。

と、前置きは短く済ませまして。

皆さん、宝石の写真は撮っていますか?接近して覗き込むあの時間、好きですか?
えぇ、それはもう、私は大好きです!!!

さて、そんな私がなんとなく行っている撮影方法について記事を綴ってみようと思います。
ちなみに、撮れる写真はこんな感じ。

今回はこのイエローベリルを被写体として、話を進めていきたいと思います。

用意するもの

百聞は一見に如かず。まずは用意するものを写真でご覧下さい。
完全に作業環境丸出しですがお気になさらず。

用意するのはこの5点のみ。

① 撮影用のライト
  宝石撮影用にと意気込んで買ったライトになります。充電式のクリップライト。
  普段は白色LEDばかり使っていますが他に電球色と昼光色に切り替えの出来る優れもの。
  光の段階調節だってお手の物。しかも首がグネグネ動かせるので自由な配置が可能。

② マクロレンズ
  100円均一ショップの一つであるダイソーで入手したもの。
  広角レンズとセットになってますがマクロレンズだけ使っています。
  100均であればだいたいどこでも売っているはずです。多分。

③ 被写体
  今回の主役、イエローベリル。どこまでも可愛いペアシェイプ。
  カケラさんで自身へのご褒美に買ったとってもお気に入りの子。
  この記事を書いている時点ではまだ一つ残っています。是非!

④ 下地
  土台となるものであれば何でも大丈夫です。
  私が使用しているのは 宝石を楽しむサロン にていただいた宝石を拭く為のクロス。
  布製の方がいい理由もありますがそれは最後の方にご紹介。

⑤ ピンセット
  こちらも 宝石を楽しむサロン にていただいたピンセット。
  宝石を掴めるものであればピンセットじゃなくても大丈夫です。
  何なら素手でも大丈夫かもしれません。気にしないのであればですが!

それと当然のように手に持っているスマートフォン、たったこれだけです!
具体的には6点でしたね!

後は揃えた道具を使うだけ!

タイミングはお好きな時で大丈夫ですが、前準備として②のマクロレンズをスマホに装着します。
それから④の下地を任意の場所に配置し、③の被写体をその上に置き…。
最後に①の撮影用のライトをこんな感じでセットするだけ!

さっそく被写体をライトアップするとこうなります。

で、これをスマホカメラで覗き込むと…。

思った以上に綺麗な写真が撮れます!すごーい!
ちなみに、部屋の照明はつけたままです。こちらも白色LED。

あと、スマートフォンも二年以上前から愛用している物なので特別な事は一切ないです。
カメラ性能がいいよと謳われていた気もしなくはないですが。
とにかく簡単に接写は出来るんだよ!というお話でした。

さて、撮影方法のご紹介はこれにてお終いですが…
本題はここからです。

おまけ

ピントを合わせるのって、案外難しいですよね。
ここからは小技集と言っては大袈裟ですが、私が撮影を重ねた中で気付いた事や
実は綺麗に撮る為に必要だったりするのかな?という部分を書き連ねていこうと思います。

案外気付いていない方も多いんじゃないかなー、なんて気持ちで書きますが
ピントを合わせる方法は結構簡単です。

カメラではなく、被写体を動かす事で手間が省けます。
ここで登場するのが⑤のピンセット
任意の位置に宝石を動かしていった方が、腕も疲れにくく非常に楽です。

こんな撮影もその果てに成立していたりします。
机を支えにしながら撮ると手ぶれもなくてオススメです!

で、先程カメラではなく被写体を動かすと豪語したばかりですが、
裏面を撮る際はカメラを動かす方が早かったりします。臨機応変に、ですね!

あと、どうしてもマクロレンズが入手出来なかったり、
ルーペは持ってるけど用意が面倒臭い…なんて方にはルーペでの撮影がオススメです。

こちらもカケラさんの宝石を楽しむサロンにていただいたルーペを使用して撮影した画像になりますが、マクロレンズと大差なく撮影する事が出来ます。
スマホレンズとルーペはスマホケースを挟んでピッタリくっつけてこうなりますが、
ちょっと両手が塞がって疲れるので慣れや工夫が重要そうです。
ちなみに、この場合は被写体ではなくカメラを動かした方がいいと思います。
というか二本の手が囚われてしまうので、不可能でした!

おまけ 其の二

私はいつも右奥からライトを当てているのですが、
これは好みによって分かれると思いますので色んな角度から当ててみました。

参考までにどうぞ。

太陽のマークで方向を示してみましたが、一応文字でも説明を。

左上:左奥  右上:真上  左下:左手前  右下:右手前

ついででしたので前後左右でも撮ってみました。

左上:左  右上:右  左下:後ろ  右下:手前

手前から撮影するのは苦労します。あまりオススメは出来ません。
が、好きな写真を追求するならば苦労も必要ですので是非色んな方法を試してみて下さい!

それから懐中電灯でも撮影ライトとして利用は可能です。
こちらは教えていただいたハロゲン仕様の懐中電灯になりますが、こうして当てると…

こんな写真が出来上がります!格好いい感じに仕上がりました!
さながら包囲されている犯人のようですね!そんな気持ちで照らしましょう!

これも個人的な好みの話になりますが、あまりライトが近いと反射がギラギラしすぎてピントが合わせづらい気がします。これだけ遠くから当ててもボケているように見えますので、お気に入りポイントを見付けましょう!

おまけ 其の三

最後のおまけ、何故クロスのような布製の下地をオススメするかについてです。
例えばこちらのカケラさんからお迎えしたホワイトカルセドニーはこんな形。

本当にこの子、可愛いです。お気に入りの内の一つ!
ですが、先程までの方法で撮ろうとすると…。

あれま。ぺたんとして全体像が見えません。
非常に困りますよね?どう撮影しようかな?と。
でも布だからこうすればいいんですよ!

全体像が撮れるばかりか、まるで絵画のような仕上がりに!影の濃淡は邪魔にはなりません!
宝石の魅力そのままに可愛らしさまで伝える事が出来るのです!
我ながら天才だと思いました!!!是非お試しあれ!

まとめ

本気で長くなってしまいましたが、とりあえず書こうと思ったことは以上になります。
ここまで根気強くお付き合い下さった方、本当にありがとうございました!

是非、貴方のお好きな撮影方法を編み出して下さいね!
そしてカケラさん宛てやタグを付けて公開していただけると私が喜びます!!

今回の記事が、少しでもそのお役に立てると嬉しいです。

ついに一般人の手元に揃ってしまった世界三大希少石を添えて。

▽ 最後に言いたい事

ここで書く?という話ですが、これまでの写真のサイズは全て 横1632×縦918 です。
実際に撮影した時のサイズは 横3264×縦1836 になります。
つまり、大きいサイズで撮影し、後から半分の大きさ(50%)に縮小しています。
これが実際に効果を発揮しているのかは分かりませんが、そうした技も案外重要だったり。
この記事が掲載される際に縮小されているかどうかはさておき、の話です!

で、本気の本気でちょっとした小技になりますが。
マクロレンズを装着した時に、端っこに少し黒い枠が写ってしまいます。
これはマクロレンズが見えてしまっているのですが、ズームする事で除外出来ます。
お悩みの方はお試しあれ!私はいつも1.2倍でちょうどいい感じです!
あまりズームすると画質が荒くなるので、やはり最終手段はトリミングかと。

こうして試行錯誤するのが大好きです。
特に宝石の撮影は物凄く時間を食いますが、そのルースの知らなかった一面も知れる
興奮だらけの一時を過ごせるのでやめられませんね!

いつまで経っても飽きない、いい趣味です。
宝石って本当に魅力が尽きません。

[この記事を書いたヒト ] 樹雨
プロフィール: 幼少期から透明に囚われている宝石初心者。宝石大好き。

ABOUT ME
デザインアトリエ カケラ代表 /keisuke
デザインアトリエ カケラ代表 /keisuke
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