5月、新緑の美しい季節ですね。
5月の誕生石といえばエメラルドと翡翠。どちらもグリーンで、実にこの季節にふさわしい宝石だなぁと思います。今回は私(政城)が翡翠を求めて新潟県糸魚川市へ行った時のことを書いてみます。(10年近く前の話なので、若干記憶が曖昧ですが……。)
鉱物採集については関連書籍も色々と出ておりますが、必ず事前にその土地のことを調べ、禁止事項などがあれば特に注意するようにしましょう。
マナーを守らず、私有地や立ち入り禁止区域に入ったり、ゴミを捨てたり等の迷惑行為を行うと、その土地での採集ができなくなるという可能性もあります。環境を守り、ルールを守って楽しい石拾いをしましょう!
◆そうだ 新潟、行こう。
それは2010年の春頃、何気なく発した「翡翠を拾いに糸魚川行ってみない?」の一言から全ては始まりました。
新潟や富山の海岸で翡翠(硬玉/ジェダイト)が採れるらしいということは知っていたものの、実際に行くのは大変そう……と思いながら友人達に話してみたら、意外にも「行ってみたい」「レンタカー借りよう」と乗り気になってくれて、あれよあれよという間に新潟旅行が実現することになったのでした。
2010年7月、仙台から高速バスで新潟市まで行き、そこから電車で糸魚川市へ移動。初日は少しだけ川辺を散策するにとどめ、翌日に備えて早々に宿で休みました。
◆そして海岸へ…
翌朝車を借りて、目的地である海岸へ。
レンタカー屋さんが教えてくれた「(緑ではなく)白っぽい石を探すといい」という情報を頼りに、一心不乱に翡翠らしき石を探す一行。
飽きもせず何時間も炎天下の海岸で石拾いを続けました。(その後日焼けの痛みに悶えまくることを予想できぬまま……。)
結果、それぞれに「これは!」と思う小石をいくつかゲットすることができました。
◆翡翠?それともキツネ石??
「翡翠原石に違いない!」と思って持ち帰った石が、調べてみたらよく似た別の石だった……
そんな紛らわしい石たちを総称して「キツネ石」と呼ぶそうです。(キツネは人間を化かすので。)ロディン石、蛇紋石、角閃石、石英等々……石たちは騙すつもりは無くても、人間が勝手に騙されていくわけですね。
私達が拾った石の中に本物の翡翠はあるのか……或いは全てキツネ石なのか……。
・翡翠(ジェダイト)は硬いので角ばっている
・重い
・表面に味○素のような結晶が見える
というようなポイントで見分けるそうですが、翡翠とキツネ石の写真を比較しているサイトを見ても、正直よく分からなかったです。(そもそも本物の翡翠をろくに見たこともない素人が、初めから本物の翡翠を見つけられると思う方がどうかしてましたよね!)
糸魚川市には『フォッサマグナミュージアム』という博物館があり、そこでは石の鑑定(※)もしてもらえるようなので、時間に余裕があれば行ってみるのも良いと思います。
※鑑定を行っている曜日が決まっていたり、「販売目的の石はNG」などの規定があるので、必ず事前に公式HP等で確認してから行くようにしましょう。
◆思い出、プライスレス☆
その後普通に観光もしたのですが、新潟はとにかく食べ物が美味しく、かわいいお土産もあったりして非常に良い思い出になりました。
実際のところ、本物の翡翠を拾えたとしても金額としては大したものではなく(おそらく研磨や加工の方にお金がかかるのでしょう)、旅費の方が高くつくらしい……とのことですが、海岸での翡翠探しは何よりロマンがありました!拾った石達は今でも宝物です(^_^)
この記事を書いた人:政城(マサキ)
プロフィール:趣味で何か色々作る人。透明な石が大好物。