今日も宝石、愛でてますか?デザインアトリエカケラメンバーの政城です。
「アクセサリーとしてではなく、宝石を身近に眺めていたい」
「より生活空間に馴染むケースを作れないか?」
そんな思いから、『カルトナージュのルースケース』作りを思い立ちました。
◆カルトナージュって?
厚紙(カルトン)で作った箱などに、布や紙を貼って装飾をするフランス発祥の手工芸です。サイズや色柄など、デザインも自由に決められるので、小物から家具まで(!)様々なものを作ることができます。
今回はこの技術を使ってルースケースを作ります。
何年も前に一度だけカルトナージュの体験教室に参加し、バインダーを作ったことがありましたが、記憶も曖昧な上に形も随分異なるので、以下の本を参考にさせていただきました。
『はじめてつくる、すてきな布箱』 鈴木輝子 著(PHP研究所)
※紙の書籍は在庫が少ないようですが、電子版が出ています。
◆いざ、作製!!
上蓋が4×4cm、蓋を被せた時の高さが3cmとなるような箱を目指して作ります。
今回は試作品なので、材料や作り方についてはザックリとメモ程度に書かせていただきますね。
出来上がりが小さいので1mm厚の紙を使い、基本的には普通のカルトナージュの作り方で作ります。(紙をカットして水張りテープで箱に仕立て、表裏に布を貼る。)
ルースケースにするため、上蓋に窓を開けてプラ板(0.4mm厚)を貼り、本体側には上が少しはみ出るくらいにカットしたスポンジと、白い別珍の布を合わせてセットします。
◆完成!……したけれど。
市販のケースと違って蓋がカチッとはまらないので、「蓋が浮いたり簡単にはずれてしまわないよう、本体と蓋の隙間を極力少なくし、蓋の高さもある程度確保する」という点に気を配って作成したのですが……
1.想定していたよりも布の重なりで厚みが出て、蓋と本体がはまらなくなり、本体を作り直すことに……
2.最終段階でプラ板を貼り付けようとしたら、蓋の内側の余計なところにも接着剤がついて大変なことに……
3.やっぱり蓋が浮いてきてしまう(高さ3cmの予定が3.5cmくらいに……)
4.それでいて蓋が取りにくい……
という問題が発生してしまいました。
これらの問題を解決するために、以下の工夫で対処。
・蓋を完成させてから内側のサイズを測り、本体の幅を調整して組み立てる。
・蓋とプラ板と内側は、両面テープ(強力タイプ)を使って接着する。(頑張れば取り外せるので、後々窓部分に傷がついたりした場合に交換しやすいかも。)
これでどうにか完成させることができました。(蓋の浮き上がりと取りにくさは最後まで解消しませんでしたが。)
◆まとめ
一応思い描いていた形にはなったものの、もっと色々改善できそうだなぁと思いました。
中にどんな宝石を入れた時でも映えるよう、蓋の色は落ち着いたトーンが良いかと思いましたが、あまり色柄が派手でなければ花柄などでもかわいいかもしれません。
また、布ではなく紙やマステなどでもっと簡単に作れないものかと思案中です。
今後より良い方法を思いついたら、またこちらのブログで紹介させていただきますね!
この記事を書いた人:政城(マサキ)
プロフィール:趣味で何か色々作る人。透明な石が大好物。