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宝石×レジン 2

こんにちは、鴻桐葦岐(コウドウヨシキ)といいます。
前回、小さな宝石をレジンに閉じ込める方法について記事を書かせて頂きました。

今回は、前回何故「わざわざ空洞を作って宝石を入れたのか」、補足的な記事を書かせて頂きます。 https://kakera.mobi/gem-resin/ [ 前回の記事 ]

まずはこちらの画像をご覧ください。

※本物の宝石を使うのは気が引けるので(笑)、今回はラインストーンを使用しています。

ぱっと見た感じ、上は宝石らしいカットがされていて、下はつるっとしたカボションに見えますが、元は同じラインストーンです。
書いてある通り、上はレジンを付けていない元々の物、下はレジンを付けた物になります。

ご覧の通り、カットした石の上にレジンを垂らして硬化してしまうと、カットが見えなくなってしまうのです。
勿論カボションにはカボションの良さがありますが、折角職人さんがカットして下さった石のそのカットが消えてしまうのは勿体無い。
それに透明度の低い石は表面に艶が出て透明感が増す様ですが、透明度の高い石の場合はカットが消える分輝きも減ってしまいます。
それゆえ、レジンその物に宝石を閉じ込めるのではなく、レジンでフレームを作りその中の空間に宝石を閉じ込めたのです。

また、一度硬化してしまうとレジンを除去するのはとても難しいです。
溶剤を使うなど、宝石まで傷めてしまう可能性が高くなってしまいます。
しかし空洞を作って中に宝石を入れる方法なら、少し大変ですがピンバイスで穴を開け、その穴を広げれば宝石を取り出す事が出来ます。

そういった理由から、前回はレジンで作った空洞の中に宝石を入れる、という手法を取りました。

作品の表面に宝石(に限らずラインストーンなども含めて)を飾る場合も、勿論上にレジンを塗らない様に気を付けましょう。
そういった場合にもしもレジンが石に着いてしまった場合は、綿棒などで拭って除去してから硬化してください。

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[ この記事を書いたヒト ]
鴻桐葦岐(コウドウヨシキ)
プロフィール: レジンをメインにハンドメイド作品を売っていたりいなかったりする。

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デザインアトリエ カケラ代表 /keisuke
デザインアトリエ カケラ代表 /keisuke
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