どうも、甘水甘です。
今回は趣向を変え、ちょっとマニアックな鉱物、ダイオプテーズを紹介します。
ダイオプテーズとは、
和名で翠銅鉱(すいどうこう)と呼ばれています。銅の採れる鉱脈で産出しやすく、化学組成はCuSiO₃(H₂O)です。モース硬度は5で低め。また割れやすいため装飾品には向いてません。しかし屈折率は1.655~1.708と高く美しいので、鉱物コレクターに人気の鉱物です。
実物写真はこちら↓
どうです?美しいでしょう?
ちなみに、名前の似ている鉱物として「ダイオプサイト」がありますが、全くの別物なのでご注意を(笑)。
ところで、このダイオプテーズを見て何か思いませんか?
そう、エメラルドに似てる!
実際のエメラルド(原石)を見てみましょう↓
やっぱ似てる!
事実、ダイオプテーズは1797年までエメラルドとして扱われてきました。
なので皇帝にエメラルドとして献上されたこともあるんですよ?
でも、こんなに綺麗ならもっとポピュラーになってもいいんじゃないの?と思う方もいると思います。しかし、この石がマイナーなのには訳があるのです。
まず、この石はさっきも言った通りもろい!なので装飾品としては出回ることがほとんどありません。でも、それだけだったらコレクター向けにポピュラーになってもおかしくないですよね?
しかしもう一つ、ダイオプテーズがパッとしない理由があるのです。
それは、大きな結晶になりにくい、という事!
先ほどのダイオプテーズの写真はカメラを近づけて撮影してます。なので大きく映ってますが、実物は親指ぐらいの大きさ。結晶に至っては、大きいものでも小豆より小さいサイズなのです。これでもダイオプテーズにしては立派な結晶なんですよ?
とにかく結晶が大きくならないダイオプテーズ。そのため綺麗な原石はコレクター憧れの品なのです。実際、甘水もダイオプテーズはこれしか持ってない(泣)。
ここで、話を戻してみましょう。
ダイオプテーズはエメラルドとして皇帝に献上されたことがあるっていいましたね?
当然、献上されるのであればある程度の大きさが必要ですよね。そして当然研磨される。
つまり、何が言いたいのかと言うと。
「そのダイオプテーズ、ある意味エメラルドよりすごくね?」
だって、カットできるほどの大きさのダイオプテーズなんてレア中のレアですよ?!ミネラルショーじゃ万札1枚や2枚じゃ絶対無理ですよ?!かなりすごいんですからね?!
まぁまぁ、こんな話はさておき。次回はみんなのアイドル、ペリドットについて語っていきます。ではではこの辺で♪
この記事を書いた人:甘水 甘
プロフィール:小説書いたり音楽作ったりしてます。現在、人工的に音声を作ろうと奮闘中。鉱物とウミウシが好き。Twitterにて詳しい活動を告知してます。Twitter:@kanshikironri