宝石は、石の形のままではなく、形を変えてみなさんの目に触れていることもあります。
昔、日本画や外国の絵画では宝石を砕き、絵の具として使っていたのです。
日本画に主に使われていた宝石は
マラカイト
アズライト
ラピスラズリ
トルコ石
が主でした。
細かく砕いて膠と混ぜて使われていました。
こうして宝石を細かく砕いて作られた絵の具は、岩絵具と呼ばれています。
粒子の大きさによって、明るさなどが変わります。
外国ではフェルメールがラピスラズリを使って青色を着色していました。
フェルメール・ブルー
と呼ばれている、あの鮮やかな青色は、ラピスラズリから作られていたんです!
しかも、ラピスラズリを使った絵の具は、他の青色の絵の具の100倍の値段だったそうです。
フェルメールだけではなく、ラファエロもラピスラズリを使った絵の具を使用していました。
そして、
ミケランジェロの
最後の審判
レオナルド・ダヴィンチの
最後の晩餐
の青色も、ラピスラズリが使われているんです!
このラピスラズリを使った絵の具は、
ウルトラマリン
と呼ばれています。
ヨーロッパでは手に入らず、海を越えてやってくるので、ウルトラマリンという名がついたそうです。
とても高価な絵の具だったため、キリストや聖母マリアを描く際に主に使われていました。
絵画でも、宝石は私たちの目を楽しませてくれています。
今度から、これらの絵画を見るときに青色をチェックしてみようと思います!
この記事を書いた人:ami
プロフィール:デザインアトリエカケラメンバーです。